パーペチュアル・パス Perpetual Path

ボイスロイド・東方キャラクターたちが人生・宇宙・霊魂について語ります。Several characters of the Voiceroid and the Touhou Project discuss human life, the universe, and spirit.

オクターブと8つの密度(1/2)

オクターブと8つの密度(1/2)

 

 

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博麗霊夢
「突然だけれど、所謂『スピリチュアル』界隈でよく使われている

密度

という言葉あたりを解説していくことにするわ」

 

 

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霧雨魔理沙
「な、なんだ突然!? ちょっと、私いま厠(かわや)に入ってるんだけど! 扉のすぐ外でしゃべられると落ち着かないぜ!」

 

 

 

 

 

霊夢は語り始めた*

 

 

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博麗霊夢
「『密度 スピリチュアル』とかでググればすぐでてくるとは思うけど――」

 

 

 

 

 

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霧雨魔理沙
「幻想郷ってネット通ってたのか?」

 

 

 

 

 

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博麗霊夢
「……ネットでは色々書かれているけど、ひとまず今回は、宇宙人チャネリング情報として最高峰との呼び声が高い『ラー文書』――The Law Of Oneを主な情報ソースとして解説するわ。

ちなみにチャネリングとは、宇宙人が霊媒体質の人間の口を借りて話しかけてきた、その情報を記録する行為、またはその記録された会話のことよ」

 

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霧雨魔理沙
「は? なんだかもう、私の理解をぜんぜん超えちゃってるぜ……」

 

 

 

 

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博麗霊夢
「別にここは理解しなくていいわ。……で、以前、この宇宙は、創造主による体験フィールドだということを言ったわよね?

 無限の創造主が、自分の無限の可能性を知るために、自分を無限の構成要素に分割し、もっとも下等な単原子の状態から、無限の知性と愛を発芽させるまで、様々な経験を重ねて成長していく。

そして、ひいては自分の可能性のひとつを新たに知る――この宇宙全体の見取り図は、そうなってるってこと?」

 

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霧雨魔理沙
「それは、なんとなくわかってるぜ。なんとなくな」

 

 

 

 

 

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博麗霊夢
「充分よ。

……すべての存在は、だんだんと成長していく。成長につれて、今まで知覚できなかったものが見えるようになり、抱けなかった感情を抱けるようになり、そして『創造主に近づきたい』という意思もだんだんと強くなっていくわ。

『密度』……Densityっていうのは、その意識や体を構成する分子振動の密度、あるいは……成長度? を七つか八つに分類したもの。一つ一つの密度には、それぞれの段階に属する存在が集まっている。

各密度ごとに、それぞれ性質もだいぶ違うことになっているようね ちなみに、ひとつの密度から次の密度に進むことを『収穫(ハーヴェスト)』というわ。

いちおう『次元上昇アセンション)』という便利な言葉もあるけど、あまりに妙な連中に使われまくって悪いイメージがある言葉だから、使わないでおくわね」

 

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霧雨魔理沙
「へ~、よくわからんけど、七人のサム〇イみたいで面白そうだな。

で、どんなのがあるんだ?」

 

 

 

 

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博麗霊夢
「各密度は惑星ごとに異なるわ。もちろん地球も、惑星が生まれる前、時間と空間というものが無い状態から、いちばん最初の経験の密度――一次密度、First Densityというものが生じてきたの。

とりあえず、地球が生まれてきた時のことを、想像してみましょう。最初は、陸地も海もない、膨大な熱と風がひたすら無秩序に吹きまくる、混沌としたカオスの惑星だったわ。

そこから、火や風に吹かれて、水や土と言ったものがだんだん形成されてくる。……そう、一次密度に属するメンバーは、単原子に水や土、鉱物といった無生物なのよ。

常識的にいえば、水や土なんて単なる『物』でしょうけど、そうではないの。すでにその中に、無限の創造主に戻るための素質を、完全な形で、潜在的ではあるけども含んでいる。

そして、その一次密度の存在である水や土にも、体験活動を開始するための意識が生じているの。

……もっとも、その在り方はとっても原始的だわ。土や水は、自分で動くことができないでしょう? ただただ火にまかれて、風に吹かれて、ランダムな破壊と集合を繰り返すしかないわ。

けれどそのうちに、だんだんと形が整ってくる。水は川や湖、海となる事を学び、土は大陸となることを学ぶの。地球も、何億年もかかって、マグマが冷え、地面が固まり、海と陸地が分かれてきたわね?

こうして、魂の次の発展段階である、『生物』が誕生するための下準備ができあがってきたのよ。宇宙のどの惑星、あるいは衛星も、この第一次密度から始めるそうだけど……

地球の場合は、一次密度を終えるのに20億年ほどかかったようね」 

 

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霧雨魔理沙
「へぇ、水とか土も生きてたのか……そりゃ驚きだぜ」

 

 

 

 

 

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博麗霊夢
「さて、次の二次密度――Second Densityは『成長』の密度よ。単細胞生物から植物、動物までが含まれるわ。ランダムに動かされるしかない一次密度の存在と違って、二次密度の存在は自由に動き回り、自ら成長することができる。

動物は、獲物を求めて走り回るわね? 植物は、太陽の方へと葉や茎を伸ばすでしょう。

細菌でさえ、鞭毛をバタバタ動かしたりして、自分の力で動くことができる。サンゴとか、まったく動かないように見える動物もいるけれど、体内では体の組織が盛んにある方向を目指して動いているわ。

その方向性……『成長』という概念を持つことで、動物たちは、無生物と比べたら創造主に一歩近づいたってわけね。

それから、オスとメスが協力して繁殖する有性生殖というのが始まるわよね」

 

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霧雨魔理沙
「そういえば、野良猫がよく道端でまぐわってるよな」

 

 

 

 

 

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博麗霊夢
「そう、それ。まぁ、植物でも、おしべとめしべで分かれてるものもあるわね……そして、種によっては、社会性を獲得する動物もいるわ。猿みたいにね。

こうして、二次密度の存在は、次の三次密度に進歩するための努力も重ねていくというわけね。

地球では、二次密度におよそ46億年費やしたんだとか」

 

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霧雨魔理沙
「そんなにかかるのか……。じゃあ、その次の三次ってやつは何なんだぜ」

 

 

 

 

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博麗霊夢
三次密度は、私たち、人間のように自我を持った存在。自我、というとよく分からないかもしれないけど、

要は、自分自身と他人を区別することができる……状況を、客観的に見ることができるっていう意味ね」

 

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霧雨魔理沙
「ん? じゃあ、動物とかは、そうじゃないのか?」

 

 

 

 

 

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博麗霊夢
「ええ。動物は、自分とほかの個体を区別してないわね。群れ全体で、まとめて自分自身――みたいな感じで、捉えているみたい。

でも人間は違う。知的能力が高くて、抽象的な思考ができるから、自分と他人を区別して考えることができる。

……地球は今、太陽系の中で、三次密度の体験が可能な環境がもっとも整備されている惑星だそうだわ。

人間の目で見渡してみても、地球がいちばん、太陽系の中で住みやすそうでしょう?」

 

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霧雨魔理沙
「そりゃそうだぜ」

 

 

 

 

 

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「そして、地球の三次密度サイクルは……まだ終わっていないんだけど、およそ七万五千年だそうよ」

 

 

 

 

 

 

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霧雨魔理沙
「七万……?

あれ、最初の二つは何十億っていってたのに、三次だけやたら短くないかー!?」

 

 

 

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博麗霊夢
「そうよ。もちろん、人の一生からすれば七万年だってだいぶ長いけれど……それでも、一次密度、二次密度に比べたら、ほんの一瞬くらいの短さだわ。

のちの四次密度~七次密度だってのきなみ何千万年っていう世界なのに、三次密度だけが異常に短くなっているの。

これには、とても重要な意味があるのよ。それはね……私たちの生きるこの三次密度の世界は、魂の成長が異常なまでに加速される世界だっていう事。

そのことについて、ラーはこういうたとえを使っているわ。

『三次密度は、鉄を火の中に投げ入れて激しく打ち付けるような物。四次密度以降は、その粗削りの彫刻を、少しずつ精緻に磨いていくような物』

だってね」

 

 

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霧雨魔理沙
「へぇ……じゃあ私たちは、いままさに、火の中でガンガンぶたれてる金属ってことなのか」

 

 

 

 

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博麗霊夢
「ええ。言いえて妙だと思わない? 確かに、この三次密度の世界……私たちの人間界は、苦しみや悲しみだらけで、火の中に投げられたみたいだものね。

私だって、時々つらくなる事があるわ……でも、その苦痛があるからこそ、魂の成長が何百倍、何千倍と加速されていることを忘れてはいけないのよ。

そう考えれば、苦しみや悲しみは、本当に貴重な、ありがたい恩恵ということになるでしょう?」

 

 

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霧雨魔理沙
「う~ん。苦しいのと、早く先に進めるの……どっちがいいか、究極の選択って感じだぜ」

 

 

 

 

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博麗霊夢
「……あぁそうそう、三次密度の大きな特徴をひとつ忘れていたわ。それは、社会性ね。

社会を作って、人は他人とたくさんかかわっていくわよね。人間の体は、動物と比べてかなり脆弱でしょう?

体も細いし、体毛も薄いし、一人で自然界で生きていくには心もとないわ。

それから、やっぱり人間も女と男の二つが無ければ、繁殖できない……その他人とかかわる過程の中で、いずれ、他人を愛するという事を学ぶのよ。

そしてそれが、次の密度、四次密度へとつながるカギになるの」

(続く)

 

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